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虚子点描
編者略歴矢島渚男(やじま・なぎさお) |
特徴と内容虚子はいかにして俳人虚子になっていったのか。近代俳句界の大樹、高浜虚子(1874・明治7年―1959・昭和34年)。その起伏にとんだ生涯と数々の魅力あるあまたの名句を、明治、大正、昭和前期、疎開した小諸時代、そして鎌倉に帰った晩年の昭和後期という時代の流れの中に、鑑賞し、吟味し、考察した斬新な虚子像。 本文収録句より一部紹介 春雨の衣桁に重し恋衣/遠山に日の当りたる枯野かな/桐一葉日当りながら落ちにけり/春風や闘志いだきて丘に立つ/白牡丹といふといへども紅ほのか/流れ行く大根の葉の早さかな/神にませばまこと美はし那智の滝/もの置けばそこに生まれぬ秋の蔭/爛々と昼の星見え菌生え/去年今年貫く棒の如きもの/独り句の推敲をして遅き日を/など鑑賞句164句・関連引用句142句。 |
本の中身 |