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「杏っ子」ものがたり ーー犀星とその娘・朝子
著者略歴星野晃一(ほしの・こういち)1936年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。城西国際大学教授を経て、現在、武蔵野大学客員教授。 著書に『室生犀星−幽遠・哀惜の世界』『室生犀星−創作メモに見るその晩年』『犀星 句中游泳』 『室生犀星 何を盗み何をあがなはむ』、編著に『新生の詩』『室生犀星文学年譜』『室生犀星書目集成』『多田不二著作集』全二巻『室生犀星句集』など。 |
特徴と内容犀星研究に生涯をかけて打ち込む著者がまとめ上げた渾身の作。伝説のベストセラー『杏っ子』のさまざまな秘密がここに明らかに。犀星没後60年、室生朝子氏没後20年記念出版。 ゲラ刷りが私の手元に届いたのは、母(朝子氏・註)のお命日6月19日であった。「お父様が、お父様が」と少女のように、目をキラキラさせて話す母の姿が蘇ってくる。母が、星野先生の手を借りて、伝えきれなかったことを、語りかけてくるようだ。 ーー室生洲々子(室生犀星記念館名誉館長) |
本の中身 |